みなさんこんにちは。ぽんさんです。
今日は『100回泣くこと(中村 航)』を読んだのでその感想を書いていきたいと思います。
では、さっそく。
あらすじ
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。
-Amazonより-
実家を出て4年目の社会人で、大学生の時捨て犬だったブックを拾った『藤井 秀一』
藤井と結婚を前提に付き合いをしている『沢村 佳美』
愛犬の『ブック』
このままずっと平凡ながらも幸せな家庭を築くとずっとずっと思っていたーーーーー
それではいくつか気になったところを書いていきたいと思います。
読みやすい
まず最初に読み終えたときに思った感想ですね。
全202ページという比較的少ないページ数の中に物語がびっしり詰まっている感じで、難しい表現もなく非常に読みやすい作品となっております。
また、内容も王道的な感じで基本的には誰でも簡単に感情移入できる作品に仕上がっていました。
ほんわかした雰囲気
ほんわかした日常に落ちている小さな幸せを上手に描いている作品だと感じました。
その日常も永遠に続くものではないといったことを再認識させられる作品でもあります。
王道で普遍的だけど永遠のテーマ
解説でも語られていますが、この手の王道のテーマをもった作品は、僕自身もそこそこ読んできました。
一見、普遍的でひとくくりにされがちですが、著者さんによって様々な特徴があります。
その特徴をとらえるのも、この永遠のテーマに対する楽しみ方でもあるのではないかと思います。
まとめ
今回この作品を読み始めたときに、まず感じたのが「あ、またこの手の作品か。」です。
しかし、読み進めているうちにこの作家さん独特の雰囲気を感じ取りました。
まったりして淡々とありきたりに見えますが、それは違くて佳美の藤井に対する言葉のかけ方だったり、しぐさを見れば一目瞭然です。
そこに注目すればこの作品ももっともっと読者の感じ方を広げてくれる作品になると思います。
以上、ぽんさんでした。
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